2013年8月3日土曜日

PCの交換作業と正統性|きくりん人の菊陽取材

しばらく前から調子が悪くなっていた窓から3番目のDELLマシン。
立ち上がりはしますが、しばらくするとフリーズしてしまうことから、マザーボードが
やられたようです。
ゼミの学生が誰もいない土曜日を狙って、ニューマシンとの交換作業を行いました。

配線類。量が多くてうんざりです。しかも、ほこりだらけ。
なので、交換作業の時はいつも掃除がほんとに大変です。今日も何度も雑巾で
拭きながらの交換となりました。


窓から2番目のVistaマシンを3番目にして、新しいマシンは2番目に配置
しました。理由は、このPCはよくビデオカメラの取り込み作業に使っている
ので、端っこがいいかなと、そう思ってのことです。

16:00作業開始。
掃除、PCの交換、それからソフトのインストール作業。


奥の方のテーブルの拭き掃除や、机の下のケーブルのまとめ作業などで
腰が痛くなりましたが、19:30に全ての作業を終えました。
新しい配置は、下の写真のようになっています。


なお、ニューマシンはWindows7です。少し値段が高くなるのですが、あえて7にしました。
現在入っているWin8マシンが不評のためです。
使いにくいとのこと。。。
 
3.5時間の苦闘の末、ゼミ生から見たら前とほぼ同じで、何の変化もない状態に
戻せました。
何も変化がない状態に戻すのは、実はかなり大変です。

腰が痛くなる作業をしながら、考えておりました。
ガリラボという実践のコミュニティでは色々なスキルが伝達されているのだと思いますが、
インフラという学生たちの活動を支えている部分についての知識やスキルは学生には
まるで伝わっていってないな、と。
どうしてでしょう?

ガリラボという研究室がオープンして以来、PCが絡むテーブルの下に潜り込みながら
やらないといけない作業はずっと私がやってきました。
そうした作業は、下手すると1日まるまるかかることもあり、手順があるので邪魔の入り
にくい誰もいない休日の時が作業日となります。
学生がこれに関わったことは一度もありません。

それで、上の問いですが、作業しながら考えた結果、要するに学生という身分は、インフラの
領域の知識にアクセスする正統性を持ち合わせていないのだと、そういう結論に達しました。
正統性がないから、テーブルの下にもぐり、ケーブルをいじくるような高等な(!?)作業には
参加できないのだと。
参加できないといいますか、参加させるのは非常に申し訳ないというのが
本当のところです。
だって、何時間も何の意味があるのかわからない拭き掃除したり、ケーブルを
束ねたりとかをやるわけですから。
そんな詰まらない作業を長時間やってくれる学生はいるものでありません。
 
そういうことで、学生たちの正統性とは、インフラを含まない内部領域で活動
していく正統性に限定されています。
そのため内部領域の知識についてはどんどん伝わっていく。
だけど、インフラという深い知識レベルにまではその正統性では到達できません。
そうしたレベルに届くには別の正統性が必要なのだと思います。
それはたぶん学生という身分ではないようです。
一皮むけないといけない。
具体的にどんな感じなるかは想像すると、それは例えば私が気兼ねなく何でもお願いできる
弟子のような存在になるとその種の正統制が与えられるように思えます。
弟子(別の表現があるのかもしれませんが)とは、かなりの無茶なことも言えて、例えば、
お茶を入れてくれとか、ここ片づけておいてとかですね、あまりきれいな仕事ではないですが、
でもそういったことがやれる正統性を手に入れると、私が持ち合わせているPCなどの少し
深い知識やスキルにその人は手を届かせることができるはずだと思うのです。
間違っているかもしれませんが。

仮に上記の考え方が正しいとすると学生たちには、自分たちの環境(インフラ)を作り変えて
いく知識を手に入れる自由はないということになります。
学生と弟子の間には、目には見えない強力な境界がありそうです。
深い知識にアクセスしようと思えば、その境界を越える(越境)何らかの正統性を手に
入れることを考えていけばいいんだよな・・・と、拭き掃除で手がカサカサになりつつ、
そんなことをずっと考えていたら、3時間以上の作業はあっという間に終わりました。
メデタイ!!
ガリラボのインフラは正常に復帰しました。
月曜日から普通に使えます!
 
うまくまとまっていませんが、知識やスキルの伝達とはやはりまことに深いテーマだと
思います。
そのテーマに、現在、M2(12)坂本が修士論文として挑んでいます。
どういった結果を持ってくるか、大変興味深い。(^_^)

 

今日はきくりん人の3人(藤村、谷口、三次)が菊陽町に朝9:30ぐらいに
でかけていきました。
で、戻ってきたのが20:00。菊陽町の散策そして夕方からの菊陽夏祭りを
取材したり、現地からのUstream放送にもチャレンジしたようです。
20:00頃、藤村と谷口だけガリラボに戻ってきましたが、長丁場で疲れては
いるものの、楽しそうでした。
なんかいい雰囲気になってきて、OG(09)中島がリーダーしていたころの雰囲気に
徐々に近づいてきたかなと、二人を見ててそう思いました。
これも院OB(06)黒田さんが最近きくりん人に強力に介入してくれるようになった
からかもしれません。
これからもどうぞよろしく頼みます。m(_ _)m

 

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