2013年8月7日水曜日

チェンジラボの試みin上天草姫戸中学校|でこぼこフレンズ結成

7月17日に10ゼミ生の卒業研究に対するチェンジラボをM1(13)坂口にして
もらいました。
その時の経験を踏まえ改良したチェンジラボを、今日は坂口の勤務する姫戸
中学校(上天草市)の校長室にて開催しました。
坂口は8:00には到着していたとのことですが、私と4年(10)吉村は9:20着。
到着後すぐに準備開始。
といっても、ほとんど坂口がモデル、アイデア、ミラーを掲示するホワイトボード、
それにテーブル上の小道具(席順、お菓子、ボイスレコーダー)の準備は終えて
いました。
ビデオカメラなどの設置その他の打合せをしている坂口と吉村です。


 
今回のチェンジラボは、この地域の保育園、小学校、中学校の連携をうまく
やっていくために行ったものです。参加者はそれぞれの団体からの代表の
先生方です。
10:00~12:00に行ったラボは、連携における課題を見出すことを主要な
目的。坂口がミラーとなる現状を前にこれをどう変えていくか、問いを投げかけ
ていました。

ラボの間は、ボイスレコーダーとビデオカメラですべての記録を取っています。
ただしそれでは連続なデータ過ぎるため、言語記録としてのノート(タイムライ
ン付き)が不可欠になります。
その記録役として4年(10)吉村は活躍。
この活躍に対し、坂口からたくさんのお昼をご馳走になっていました。

天草塩キャラメル。


さて、実施したチェンジラボですが、やってみてやはり課題の多いことを実感
しました。私も後ろで全体を観察しながら、どうもうまくいってないと感じていました。
何が拙いのか考えながら、到達したことが課題と矛盾の差。
この二つの概念が未分化なままチェンジラボに臨んでいたのだと思います。
だからうまくいかない。
チェンジラボでいう変革のエネルギーとしての矛盾はもっと個人に、主観に
踏み込んでいくものでなければならないのだということを痛感しました。
主観に踏み込んでいくようにラボでの議論は展開していかないといけない。
姫戸でお昼を3人で食べながら、そうしたリフクレションを行ってきました。
坂口は反省しきりでしたが、今日のチェンジラボのおかげで、頭ではわかっていた
ことが実はあまりわかっていなかったことを認識したことは大きかった。
次回以降は、この知見を用いて、チェンジラボを洗練させていくべきかと思います。
やりながら、やっぱりまだ慣れない内は、全体を見渡すように、私のようなな立ち位
置で議論や介入に参加しない第3者が必要のようです。
そのことも今日のチェンジラボにて得ることができた教訓でした。
<補足>
今日のチェンジラボで、坂口はBGMを流していました。ビートルズが流れていま
したが、これが非常に良かった。
ある先生が真剣に話されているとき、ちょうどLet It Beが流れていて、第3者の
私にはまるでドラマ(インプロ?)が演じられているようでした。

こうした場にはBGMはあった方がいい。
帰り際、吉村にガリラボにも研究室らしいBGMを流しておこうかとそういう話を
してきました。いつ実現するかは未定ですけど。^^



大学に16:00少し前に戻り、次はTKU「水の国くまもと」ビデオコンテストに参加する
チーム(4年(10)石原、3年(11)藤本、2年(12)尾堂、坂本、田中)とのワークショップ
を行いました。
このチームをラーニングキャンプの被験者としている4年(10)吉村は、ワークショップの
ファシリテータを務めます。
朝7:30から上天草に出かけ、そちらで記録係を行い、戻ってきてからはファシリテー
タを行っている。大活躍ですね。

今日のワークショップは作成する30秒映像の内容を決めることです。
最初はいつも通りの付箋を使ったアイデア出し。
たくさんアイデアが出ました。
だけど、たくさん出てもそれがなかなか良い形には収束していきません。
5人で延々と悩んでいました。

このとき、ふと思い出したが、森の木琴というCM映像。
この映像が2重刺激になったのでしょうか、それともスプリングボードとなったかよく
わかりませんが、議論が急展開。
チームが急激にグループフローの状態になったように感じました。
それまで出されていたメンバーのアイデアが面白いように有機的にまとまっていき、
熊本の水を表現する非常に面白いアイデアを誕生させることができました。
対象としての水をテーマにした映像に対し、2重刺激を与えることで、メンバーに
発達の最近接領域が生成されたのかもしれません。
その可能性の空間が、今回の新しいアイデアを生み出すパワーを持っていたのだと
言えそうです。
チェンジラボの言葉で解釈すれば、テーブルの上に広げられたメンバー各自のアイ
デア群がミラー、ディスプレイに表示されていた水の国くまもとビデオコンテスト
募集のホームページがモデル、そして同じくディスプレイに表示された2重刺激と
しての森の木琴の映像がアイデアとなり、形成的介入が果たせたのではないかと
思います。この点は非常に重要だと考え、4年(10)吉村にはグループフローになった
ときの会話のテープ起こしを指示し、アイデアが生まれたプロセスをチェンジラボの
術語を使って詳しく検討するように命じておきました。
貴重なデータとなる気がしています。
なお、映像チームが作り出したアイデアはまだ抽象的な段階なので、その実現可能
性は不明です。しかし、チームでこれから熟考し、30万円をゲットする具体的ア
イデアへと昇華させていってほしいと思います。
 
さて、本日、チーム名も決まりました。この人(↓)の案です。


でこぼこフレンズ
これから8月末まで、でこぼこフレンズは水をテーマに走っていきます。
 

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