2011年4月17日日曜日

コツコツと休まずに

朝からTwitterやブログにて世間の情報を集めるのが週末の日課に
なっています。
Twitterとか、時間の無駄ではないかとの発言が大学の先生方から
聞くこともありますが、古い道具で成功していると、その成功体験の
せいで新しい道具に対し拒否の感情が生まれるのは自然です。

新しい道具が古い道具と置き換わっていくとき常に同じことがおき
るようです。
たとえば、産業革命期に労働者が機械の導入に反対した「ラッダイト
運動」というのがありましたが、それなどは代表的な例ではないかと
思います。

さて、話題はそういうことでありませんでした。
軌道修正します。

ソーシャルメディア経由でこの週末もたくさんの新しい情報に出会った
のですが、その中で最も感銘を受けたのは、伊藤忠商事社長の岡藤
正広さんの次の言葉でした。


  「青年よ、大志を抱け」と、大きな気持ちを持って会社に入るが、
  入ったらそういうものは捨て、与えられた仕事をコツコツやることが
  大事です。その道のプロになることを目指す。そうすれば当初抱い
  ていた大志を実現できます。(岡藤正広 伊藤忠商事社長)

私が偉そうにこれをコメントするのは気が引けるのですが、しかし私も全く
その通りだなと思っています。

ということで、このブログを読んでくれているガリラボの卒業生には是非これを
実践してほしいと思います。


それと、こんなブログも見つけました。

⇒ 失敗のすすめ:ジェームズ・ダイソンのコラム

このブログの中で、失敗することの重要性が述べられています。もちろん、
失敗して終わりではなく、失敗しても成功するまでやりぬく能力のことが述
べられています。
そういう能力とは、私は創造性と呼んで差し支えないように思います。

上記コラムの中で筆者が、

  失敗に関しては、私はエジソンにかなわない。彼の有名な言葉がある。
失敗ではない。うまく行かない方法を1万通り発見しただけだ」。
この1万回の回り道が、・・・・


と書いています。

ここでもですね、コツコツと諦めずにやり抜くことの大切さが述べられて
おりました。



さて以上の2点、こういったことは当然ながら仕事していく上で要求される
ことですけれども、大学でも要求されます。
ガリラボでいえば、4年生はもうすぐ卒業研究が始まります。
院生は、修士論文に向けた研究が始まります(or始まっています)。

どちらも長丁場です。

この長丁場、岡藤正広さんが言っていることがそのまま当てはまります。
そしてその過程で、エジソンが言うように、うまくいかないことに腐らず、
くじけないことが要求されます。

長丁場の卒業研究とは、実は研究成果そのものよりも、成果をだしていく
ためのプロセスを学ぶ場であり、成果を出すとはどういうことかというその
辺りのコツを肌感覚として身につけることが非常に重要なのです。

職業人となるための訓練といって良いと思います。

特に、今年はガリラボの一部の4年生は、大学の就業力育成支援事業と
いう枠組みのもとで卒業研究を展開することになっていますが、それ以外
の4年生も、卒業研究の意味を考えててこれから取り組んでほしいと思い
ます。

地道にコツコツと研究していった先に、当初イメージしていた「大志」を実
現できるでしょう。

社会人とになる一歩手前での訓練です。
途中、必ずうまくいかなくなります。
その暗黒の時代を、コツコツと手を休めることなく頑張ってほしい。

それができれば卒業研究のもっとも重要な成果は論文ではなく、ゼミ生の
体の中に刻み込まれているはずです。

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