2011年1月5日水曜日

タッチド・エコーというAR

午前中、図書館にてPCの設定作業をやってました。
研究室の古いPCを図書館に提供し、有効活用してもらうためです。


簡単に考えていたら、なんと・・・・
無線LANがうまくつながらなくて、大苦戦!!!

いや、正確には、つながることもあるし、つながらないこともある、という状況でした。
その不安定さゆえに原因を特定できず、2時間ほど色々と挑戦しましたが、ハードに原因があるものと判断し、本日は諦めたのでした。
ハード(無線LANの受信側)が入手できたら、再チャレンジするつもりです。

ちなみに、これらのPCは、図書館内にある今年度から実施されているLSS(Learning Support Space)に提供するもので、ガリラボの院生M1(10)松尾とか利用するものです。
ま、そういうこともあって設定をしていたのですが、あえなく失敗でした。┐(-。-;)┌




お昼に研究室に戻り、3年(08)坂本との打ち合わせでした。


今週末に3年生は4チームに分かれて、玉名に出かけます。
観光ボランティアの方々の声を拾ってくるためです。
文字通り、声をボイスレコーダーでキャッチしてきます。


今日はそのやり方についての打合せでした。
しっかりとした音量で捉え、しかもボランティアの方々に普通に話してもらうためのいくつかのポイントを話したのでした。


早速、坂本はその打合せの内容をExcelによってマニュアルの形(すなわち、環境管理型権力が上手に発動されるよう)にまとめていました。
そのマニュアルはリーダーたちに渡されるはずです。
この優れたマニュアルによって、各チームともワンチャンスを逃さず、しっかりとしたデータを持ち帰ってくれるものと信じています。 
 
 

さて持ち帰ってくれたデータ(主に、音声データです)はWeb上にアップし、その音声でもって現実空間を拡張してみたいと考えています。
これは、かなり前にガリラボとノットワーキング塾(院OBを中心に作らている私塾)とで実験していたことですが、ここで具体化してみたいと考えています。

音による現実空間を拡張する例として、「AR-拡張現実(小林啓倫著、マイコミ新書)」にドイツ東部の都市ドレスデンにある「タッチド・エコー(Touched Echo)」というのがあります。
その様子を示しているのが下の写真です。 
 

http://s3files.core77.com/blog/images/touched_echo.jpg
 
橋には、13.2.1945との文字がある上のプレートがおいてあるそうです。
このプレートはこのような姿勢でここに立ってみなさいという指示とのこと。
 
こうすると、1945年2月13日にこの場であった大規模爆撃の音が(骨を伝わって)聞こえてくる仕掛けになっているのだそうです。

つまり、このタッチド・エコーとは、爆撃が行われた「その場所」で、当時の人々が感じた恐怖を仮想的に体験してもらうことで、現実を拡張させているわけです。
 
いかがでしょう。
立派なAR(拡張現実)だと私は思います。
 
こんなことが玉名の高瀬地区でできないかと思っているわけです。
もちろんネットを使った極シンプルなやり方で、ですが。

といっても、もともとエアタグとは、

   現実空間とインターネットとを接続するインターフェース

だったことを思い出せば(頓智・のコンセプト)、これが本来の使い方なのです。
  
3年生は現実空間を拡張するネット上におく音声データ収集に出向いてくれるわけで、3年生が持っているパワフルさで観光ボランティアさんから面白い話題をたくさん引き出してきてくれることを期待しています。 

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午後からは4年(07)冨田と3年(08)宮下が出てきて、それぞれに卒論およびWebの駅関係の作業をやっていたようでした。
19時現在、冨田は卒論執筆(入力)中です。
 

1 件のコメント:

  1. 私もそう思います。まち歩きやネットへの索引なんだと。

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